「ストレスチェックの質問票は、何を使えばいいの?」「57項目と80項目、どちらを選べばいい?」。はじめてストレスチェックを準備する人事・総務のご担当者が、最初につまずきやすいのが調査票選びです。
ストレスチェックの質問票として厚生労働省がすすめているのは、職業性ストレス簡易調査票(57項目)です。ほかに、設問を減らした簡略版(23項目)と、職場の環境をより詳しく見られる80項目版があります。
この記事では、厚生労働省の実施マニュアルをもとに、3つの調査票の構成と違い、自社に合った選び方、公的な入手先、準備にそのまま使える文例をまとめました。設問の全文は載せず、構成と入手先の案内にとどめています。
この記事でわかること
- 職業性ストレス簡易調査票の目的と、法律で決まっている「3つの領域」
- ストレスチェック57項目・23項目・80項目の構成と違い
- 調査票と高ストレス者の判定基準の関係
- 調査票を無料で入手できる公的なダウンロード先
- 実施規程・受検案内・表紙の注意書きに使える文例
職業性ストレス簡易調査票とは
まず、職業性ストレス簡易調査票がどんな質問票で、法律とどう関係しているのかを確認しておきましょう。ここを押さえると、調査票を選ぶときの自由度と制約が見えてきます。
ストレスチェックの標準的な質問票
職業性ストレス簡易調査票(英語名 Brief Job Stress Questionnaire、略して BJSQ)は、旧労働省の委託研究として、東京医科大学の加藤正明氏を主任研究者とする研究班が1995〜1999年度に開発した質問票です。仕事のストレスの原因、心身の反応、周囲の支えを短時間で測れることから、2015年12月にストレスチェック制度が始まった際、国が推奨する調査票として採用されました。
厚生労働省の研究班が2015〜2023年度のデータを集めたところ、57項目版だけで1,200万人分を超える回答が解析の対象になりました。それだけ広く使われている「標準の質問票」です。
法律で決まっているのは「3つの領域」
労働安全衛生規則(第52条の9)が定めているのは、ストレスチェックに次の3つの領域を含めることです。
- 仕事のストレス要因:職場での心理的な負担の原因
- 心身のストレス反応:負担による心や体の自覚症状
- 周囲のサポート:職場のほかの人からの支援
57項目や23項目といった設問そのものは、法令で決まっていません。厚生労働省の指針では、3領域を含んでいれば、実施者の意見や社内での話し合いをふまえて事業者が選べるとしたうえで、職業性ストレス簡易調査票を用いることが望ましいとしています。
独自の項目を入れるときの注意
自社で設問を追加したり、独自の調査票を使ったりすることもできます。ただし、厚生労働省の実施マニュアルでは次の点に注意するよう求めています。
- 3つの領域の項目をすべて含めること
- 選んだ項目に一定の科学的な根拠があること
- 性格検査や適性検査、うつ病の検査にあたる設問を入れないこと
- 対応の体制が不十分な場合は、希死念慮(死にたい気持ち)や自傷行為についての設問を入れないこと
職業性ストレス簡易調査票57項目の構成
ストレスチェック57項目版は、A〜Dの4つのパートでできています。A〜Cが法律の3領域にあたり、Dは満足度をたずねるパートです。
A:仕事のストレス要因(17項目)
自分の仕事についてたずねるパートです。回答は「そうだ/まあそうだ/ややちがう/ちがう」の4段階です。次の9つの尺度(設問のまとまり)で評価します。
- 仕事の量的な負担、質的な負担、身体的な負担
- 職場の対人関係、作業環境(騒音・照明・温度など)
- 仕事のコントロール度(自分のペースや手順で進められるか)
- 技能の活用度、仕事の適性度、働きがい
B:心身のストレス反応(29項目)
最近1か月の心と体の状態をたずねるパートで、設問数がいちばん多いところです。回答は「ほとんどなかった/ときどきあった/しばしばあった/ほとんどいつもあった」の4段階です。
尺度は、活気、イライラ感、疲労感、不安感、抑うつ感、身体愁訴(肩こりや睡眠など体の不調)の6つです。
C:周囲のサポート(9項目)とD:満足度(2項目)
Cは、上司、職場の同僚、配偶者・家族・友人の3者について、気軽に話せるか、困ったときに頼りになるか、相談を聞いてくれるかをたずねます。回答は「非常に/かなり/多少/全くない」の4段階です。
Dは、仕事と家庭生活それぞれへの満足度を「満足/まあ満足/やや不満足/不満足」の4段階でたずねます。
点数は尺度ごとにまとめて評価する
回答は1〜4点に置きかえ、下位尺度ごとに合計して評価します。点数を逆転させて数える設問も混ざっています。手作業の計算は間違いやすいので、集計には厚生労働省の無料プログラムや委託先のシステムを使うのが現実的です。無料プログラムで何ができるかは、ストレスチェックの厚生労働省の無料プログラムの使い方で確認できます。
簡略版23項目の構成と注意点
ストレスチェックの項目を少なくしたい会社のために、57項目から設問を選んだ簡略版(23項目)も示されています。回答の負担は軽くなりますが、わかることも減ります。
23項目に残る設問
簡略版は、57項目の中から次の設問を抜き出したものです。新しい設問は加わっていません。
- 仕事のストレス要因(6項目):仕事の量とコントロール度
- 心身のストレス反応(11項目):疲労感、不安感、抑うつ感、食欲、睡眠
- 周囲のサポート(6項目):上司と同僚からの支え
家族・友人からのサポートと、満足度の設問は含まれていません。
23項目は集団分析が詳しくできない
厚生労働省の「小規模事業場ストレスチェック制度実施マニュアル」では、23項目を使う場合は集団分析が詳しくできない点に注意するよう書かれています。職場の対人関係や働きがいといった尺度がないため、部署ごとの課題を探る材料が少なくなるからです。
新職業性ストレス簡易調査票とストレスチェック80項目
80項目版は、57項目に「新職業性ストレス簡易調査票」の一部を足したものです。名前が似ていて混同しやすいので、関係を整理しておきます。
新職業性ストレス簡易調査票とは
新職業性ストレス簡易調査票は、2009〜2011年度の厚生労働科学研究(主任研究者:川上憲人氏)で開発された質問票です。仕事の負担や不調に加えて、上司の支え方や会社の方針など、職場の「よい資源」も測れるようにしています。
このうち推奨尺度の短縮版(23項目)を、57項目のあとに追加したものが「ストレスチェック80項目版」です。全体では42尺度80項目になります。
80項目で追加される4つのパート
追加の23項目は、E〜Hの4パートに分かれています。
- E:仕事について(4項目):感情面の負担、役割のあいまいさや矛盾、成長の機会
- F:職場について(7項目):給与や評価などの報酬、雇用の安定、上司のリーダーシップや公正さ、ほめる文化、失敗を認める風土
- G:会社や組織について(8項目):経営層との信頼、変化への対応、個人の尊重、人事評価の説明、多様な働き方の尊重、キャリア形成、仕事と生活のバランス
- H:仕事の状況や成果について(4項目):職場のハラスメント、職場の一体感、ワーク・エンゲイジメント(仕事への活力や誇り)
80項目版を使うときの注意
80項目版は、57項目をすべて含むため、法律の3領域の要件は満たします。一方で、次の点は事前に知っておきましょう。
- 厚生労働省の無料プログラムで選べるのは57項目と23項目で、80項目版には対応していません。Web受検をするなら、80項目に対応した委託先やシステムが必要です
- Hにはハラスメントの被害をたずねる設問があります。結果を本人に返すだけでなく、相談窓口をあわせて案内しておくことが大切です
- 高ストレス者の判定は、一般に57項目の部分で行います。追加の23項目は、主に集団分析で職場の状態を見るために使います
ストレスチェックの項目数はどう選ぶ?57・23・80項目の目安
3つの調査票の違いがわかったところで、自社に合うものの選び方を見ていきます。調査票は実施者の提案をふまえて事業者が決め、従業員の意見を聞いたうえで実施規程に書き込みます。
57項目を選ぶ場面
迷ったら57項目が基本です。国が推奨する標準の調査票で、厚生労働省の無料プログラム、外国語版、全国の標準値、集団分析に使う「仕事のストレス判定図」がそろっています。はじめて実施する会社や、外部の実施者と相談しながら進める会社に向いています。
23項目を選ぶ場面
回答時間をできるだけ短くしたい場合の選択肢です。ただし、集団分析で見られる尺度が少なくなるため、職場改善まで取り組みたい会社にはあまり向きません。
80項目を選ぶ場面
ストレスチェックを職場づくりに役立てたい会社に向いています。上司のマネジメントや評価への納得感、職場の一体感など、57項目では見えにくい点まで確認できます。
30〜100人の会社の判断の目安
従業員30〜100人ほどの会社では、次のように考えると決めやすくなります。
- はじめての実施で体制づくりが優先なら、57項目で始める
- 前年に57項目で実施し、集団分析の結果を職場改善に使えたなら、翌年から80項目を検討する
- 部署が10人未満に分かれる会社は、細かい分析より全社単位の分析が中心になるため、57項目で十分なことが多い
ストレスチェックの質問項目と高ストレス者の判定基準
調査票を選ぶと、高ストレス者を選ぶ基準も決まってきます。厚生労働省の実施マニュアルでは、57項目と23項目それぞれに基準の例が示されています。
57項目の場合
合計点数を使う方法では、次のどちらかにあてはまる人を高ストレスとします。各設問はストレスが高いほうを4点、低いほうを1点として数えます。
- 心身のストレス反応(29項目)の合計が77点以上
- 仕事のストレス要因(17項目)と周囲のサポート(9項目)の合計が76点以上で、かつ心身のストレス反応の合計が63点以上
23項目の場合
簡略版では、次のどちらかにあてはまる人を高ストレスとする例が示されています。
- 心身のストレス反応(11項目)の合計が31点以上
- 仕事のストレス要因(6項目)と周囲のサポート(6項目)の合計が39点以上で、かつ心身のストレス反応の合計が23点以上
基準は実施者と話し合って決める
マニュアルには、尺度ごとに5段階評価に換算して判定する方法も載っています。どの方法・数値を使うかは、実施者の意見を聞き、社内で話し合って決めます。実施者の役割や選び方は、ストレスチェックの実施者になれる人と外部委託で整理しています。
高ストレスと判定された人には、医師の面接指導の申し出をすすめます。申し出があった後の段取りは、ストレスチェックの面接指導の手順で順を追って紹介しています。
集団の判定は「仕事のストレス判定図」で
部署ごとの集団分析には、57項目のうち「仕事の量的負担」「コントロール」「上司の支援」「同僚の支援」の4尺度、計12項目を使う「仕事のストレス判定図」が用いられます。部署の平均点を全国の標準集団と比べて、健康リスクがどの程度高いかを見る方法です。23項目の簡略版にもこの12項目は含まれているので、判定図は作れます。判定図の使い方は、研究班がまとめた「職業性ストレス簡易調査票を用いたストレスの現状把握のためのマニュアル」でも解説されています。
職業性ストレス簡易調査票の入手方法(公的なダウンロード先)
調査票は、厚生労働省などの公的なサイトから無料で手に入ります。転載されたものより、公的な配布元の最新版を使うのが安心です。2028年4月から義務になる50人未満の事業場も、同じ調査票を使えます。義務化の準備の全体像はストレスチェック義務化はいつから?50人未満の対象と準備で確認できます。
57項目・23項目は厚生労働省のサイトから
厚生労働省版ストレスチェック実施プログラムのサイトにあるストレスチェックの資料ページで、次のファイルを入手できます。
- 57項目:PDF、Word
- 23項目(簡略版):PDF
- 57項目の英語版:PDF、Word
エクセルで配りたい場合は、同じサイトのトップページの「紙の調査票」の欄に、57項目と23項目のExcel版も置かれています。
80項目版はこころの耳から
厚生労働省のポータルサイト「こころの耳」で、57項目と新職業性ストレス簡易調査票の得点計算をまとめた資料(PDF)が公開されています。80項目の設問と尺度ごとの計算方法を確認できます。
外国語版は10言語
外国籍の従業員がいる会社は、外国語版の職業性ストレス簡易調査票を使えます。57項目について、英語、中国語、ベトナム語、タガログ語、ネパール語、ペルシャ語、ポルトガル語、ミャンマー語、スペイン語、インドネシア語の10言語が用意されています。
調査票の準備にそのまま使える文例
調査票を用意するときに使える文面のひな形です。社名や日付を差し替えて使ってください。
実施規程に書く「調査票」の条文例
実施規程には、使う調査票と受検の方法を明記しておきます。
- 第○条(調査票) ストレスチェックは、厚生労働省が推奨する「職業性ストレス簡易調査票(57項目)」を用いて行う。
- 2 受検は原則としてWebによる回答とし、Webでの回答が難しい社員には紙の調査票を配布する。
- 3 調査票の変更は、実施者の意見を聴き、社員の意見を聴いたうえで行う。
受検案内の文例
社内に案内するときは、質問数と結果の扱いを必ず書きます。
- 件名:ストレスチェック実施のお知らせ(○月○日〆切)
- 社員の皆さまの健康管理と働きやすい職場づくりのため、労働安全衛生法にもとづくストレスチェックを実施します。
- 実施期間:○月○日(○)〜○月○日(○)17時まで
- 質問数:57問(就業時間内に回答してください)
- 実施者:○○(外部の実施機関名)
- 回答方法:メールで届くURLから回答してください。紙での回答を希望する方は○○までご連絡ください。
- 結果の扱い:個人の結果は実施者からご本人に直接お知らせします。ご本人の同意なく、会社や上司が個人の結果を見ることはありません。
調査票の表紙に添える注意書き
紙で配る場合は、表紙に次のような注意書きを入れておくと、回答の迷いが減ります。
- それぞれの質問について、最もあてはまるものを一つだけ選んでください。
- 「最近1か月間」の状態をたずねる質問があります。ふだんの印象ではなく、この1か月を思い出して答えてください。
- ほかの人と相談せず、ご自身の感じたままに答えてください。
- 記入が終わったら、調査票を封筒に入れて封をし、指定の回収箱に入れてください。
調査票の準備チェックリスト
配布の前に、次の点を確認しておきましょう。
- 使う調査票(57・23・80項目)を実施者と決め、実施規程に書いた
- 調査票は公的な配布元の最新版を使っている
- 外国籍の従業員がいる場合、外国語版を用意した
- 紙の場合、回収用の封筒と回収箱を用意した
- Webの場合、実施者と本人以外が回答を見られない設定になっている
- 受検案内に、質問数、期限、結果の扱いを書いた
ここまでそろえば、調査票を配る準備は整います。ただ、結果を受け取った社員が不安になったときに、会社に知られずに話せる相談先までは、調査票の準備だけでは用意できません。結果を返した後の受け皿を考える材料として、ココロチェックのサービス資料をご用意しています。
資料ダウンロード
調査票の結果を返した後の相談先に。ココロチェックの資料
職業性ストレス簡易調査票を使うときの注意点
結果を正しく、安心して使うために、次の点に気をつけましょう。
設問の言い回しや順番を変えない
国が示す調査票は、決まった言い回しと回答肢で開発されています。会社の判断で表現を変えたり設問を削ったりすると、全国の標準値や判定基準と比べられなくなるおそれがあります。追加したい設問がある場合は、実施者に相談してから加えましょう。
人事が個人の回答を見ない流れにする
回答の回収や入力は、実施者と実施事務従事者が行います。人事に関する権限を持つ人は、個人の回答に触れられません。紙の調査票を総務で預かる場合も、封をしたまま実施者に渡すようにします。
少人数の集団分析は個人が特定されないように
集団分析は、原則として10人以上の単位で行います。2026年6月30日に公布された改正労働安全衛生規則(2027年4月1日施行)では、集団分析を「特定の個人を識別することができない方法で」行うことが明文化されました。集団分析そのものは努力義務ですが、部署の人数が少ない会社は、全社単位にまとめるなどの工夫が必要です。少人数の部署の扱い方は、ストレスチェックの集団分析の見方と10名未満の扱いを参考にしてください。
調査票の結果は診断ではない
職業性ストレス簡易調査票は、ストレスの状態に気づくための道具で、病気を診断するものではありません。結果を返すときは、相談先もあわせて伝えましょう。「調査票に答えても意味がない」と感じさせないためには、結果を職場の改善や相談につなげる流れを先に決めておくことが大切です。その考え方はストレスチェックは意味ない?目的と効果を出す使い方にまとめています。
ココロチェックで、調査票では見えない声を拾う
どの調査票を選んでも、ストレスチェックは年1回、決まった設問に答えてもらう仕組みです。高ストレスと判定されても面接を申し出ない人や、設問ではすくいきれない悩みを抱える人もいます。
80項目版で職場の課題が見えても、年1回の結果だけでは、改善の手ごたえを途中で確かめにくいものです。また、産業保健の担当者がいない会社では、結果を見て不安になった社員の話を社内で聞く体制をつくるのも簡単ではありません。
ココロチェックは、産業保健の担当者がいない会社のための、法人向けメンタルヘルスサービスです。組織の状態を「測る」ところから、社員が専門家に相談して「癒す」ところまでを、一つのサービスで支えます。
- 組織の状態を測る:設問に答えるだけで、組織の状態と部署ごとの傾向がわかる組織診断を無料で用意しています。年1回のストレスチェックの合間に、職場の変化を確かめる材料になります
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調査票の合間に、職場の状態を無料で診断
設問に答えるだけで、組織の状態と部署ごとの傾向がわかります。年1回のストレスチェックの間の変化を確かめられます。
職業性ストレス簡易調査票のよくある質問
最後に、調査票についてよく寄せられる質問にお答えします。
Q. ストレスチェックの57項目と80項目の違いは何ですか?
80項目版は、57項目に新職業性ストレス簡易調査票の23項目を追加したものです。上司のマネジメントや職場の一体感など、職場の環境をより詳しく把握できます。高ストレス者の判定は、通常57項目の部分で行います。
Q. 職業性ストレス簡易調査票はどこでダウンロードできますか?
57項目と23項目は、厚生労働省版ストレスチェック実施プログラムのサイトの資料ページから、PDF・Word・Excelで無料で入手できます。80項目版の設問と計算方法は、こころの耳のPDF資料で確認できます。
Q. ストレスチェックの質問項目は自社で変えてもいいですか?
3つの領域を含んでいれば変えられますが、科学的な根拠が必要で、性格検査やうつ病の検査にあたる設問は不適当とされています。変更する場合は実施者に相談し、従業員の意見も聞いて決めましょう。
Q. 23項目の簡略版だけで法律上の要件を満たせますか?
満たせます。簡略版も3つの領域を含み、厚生労働省のマニュアルで例として示されています。ただし集団分析が詳しくできないため、職場改善まで考えるなら57項目が向いています。
Q. 職業性ストレス簡易調査票の判定方法は?
厚生労働省のマニュアルでは、合計点数を使う方法と、尺度ごとに5段階評価に換算する方法が示されています。57項目の合計点数を使う場合は、心身のストレス反応が77点以上、または仕事のストレス要因と周囲のサポートの合計が76点以上かつ心身のストレス反応が63点以上の人を高ストレスとする例が載っています。どの方法を使うかは実施者と話し合って決めます。
Q. 職業性ストレス簡易調査票の英語版やベトナム語版はありますか?
あります。厚生労働省のサイトで、57項目の英語版のほか、中国語、ベトナム語、タガログ語、ネパール語、ペルシャ語、ポルトガル語、ミャンマー語、スペイン語、インドネシア語の外国語版が公開されています。
まとめ:職業性ストレス簡易調査票は57項目を基本に選ぶ
職業性ストレス簡易調査票について、要点を振り返ります。
- 職業性ストレス簡易調査票(57項目)は国が推奨する標準の調査票で、迷ったらこれを基本にする
- 23項目は回答が短いぶん集団分析が粗くなり、80項目は職場環境まで詳しく見られるが、対応するシステムが必要になる
- 調査票は公的な配布元から入手し、実施規程・受検案内・表紙の注意書きまでそろえてから配る
職業性ストレス簡易調査票は、社員の状態と職場の課題を知るための入り口です。選んで配るだけで終わらせず、結果を相談先や職場の改善につなげるところまで準備しておきましょう。部署ごとの傾向を年に何度か確かめたいときは、無料の組織診断も手がかりになります。
調査票の次は、部署ごとの傾向を確認
設問に答えるだけで、組織の状態と部署ごとの傾向を無料で確かめられます。職場改善の手がかりにどうぞ。
