「連休明けから、新入社員の遅刻や欠勤が目立ちはじめた」「異動してきた社員の元気がない」。毎年この時期になると、人事・総務の担当者はこうした変化に気をもみます。5月病(五月病)対策で会社がやるべきことは、4月中に相談しやすい受け入れの形をつくり、連休前に休み明けの段取りを決め、連休明けの2週間に「いつもと違う」様子に早く気づいてつなぐことです。
5月病は医学的な病名ではなく、新しい環境に慣れようとする緊張や疲れが、ゴールデンウィーク明けごろに心や体の不調として出てくる状態をまとめた呼び方です。新入社員だけでなく、異動者や昇進者にも起こります。本人の気合いに任せず、会社の段取りで防ぐ発想が大切です。
この記事では、産業医や保健師がいない従業員30〜100人の会社の目線で、時期別のチェックリストと、上司の声かけ、休みがちな社員への対応、相談先を整理しました。
この記事でわかること
- 5月病(五月病)とは何か、症状と起こりやすい時期
- 新入社員・異動者・昇進者に5月病が起きやすい背景
- 4月中・連休前・連休明けに会社がやる5月病対策のチェックリスト
- 上司の声かけ例と、避けたい言葉
- 休みがちな社員への対応と、社内外の相談先
5月病(五月病)とは?会社が知っておきたい基本
まず、5月病とはどんな状態かを確認しておきましょう。
5月病は医学的な病名ではない
5月病は医学用語ではありません。全国健康保険協会(協会けんぽ)の健康づくりコラムでも、医学用語ではないとし、連休明けに意欲がわかなくなる状態を一般にそう呼ぶ、と説明しています。厚生労働省の若者向けメンタルヘルスサイトでも、「俗に言う『五月病』」という表現が使われています。
ただし、不調そのものは軽く見てよいものではなく、長引いて受診すると、状態によっては適応障害やうつ病などと診断される場合があります。厚生労働省のポータルサイト「こころの耳」は、適応障害を、環境の変化によるストレスが本人の順応する力を超えたときに生じる、気持ちや行動の面の不調と説明しています。どの状態にあたるかを決めるのは医師で、会社や上司が見立てるものではありません。
5月病の症状:職場で見えるサイン
5月病では、心・体・行動の3つの面に変化が出やすいといわれます。職場で上司や同僚が気づきやすいのは、次のような変化です。
- 遅刻や欠勤、急な休みの連絡が増える。月曜日や休み明けに多い
- 朝の表情が暗い。口数や報告・相談が減る
- 集中が続かず、ミスや確認漏れが増える。仕事のペースが落ちる
- 「疲れが取れない」「眠れない」「食欲がない」と話す
- 頭痛や胃腸の不調など、体の不調を理由にした休みが続く
- 同期や先輩との会話、昼食の輪を避けるようになる
- 「向いていないかもしれない」「辞めたい」とこぼす
他の社員と比べるのではなく、その人の4月の様子と比べることが大切です。
5月病はいつから?いつまで続く?
5月病は、名前のとおりゴールデンウィーク明けから5月中旬ごろに目立ちやすくなります。4月の緊張が連休でゆるみ、休み明けに疲れや意欲の低下が表に出る、という流れです。いつまで続くかは人によって違い、環境に慣れて落ち着く人が多い一方、長引くこともあります。「そのうち慣れる」と様子見だけで済ませないことが大切です。
6月病・秋の不調など、5月以外にも起こる
研修が終わって配属され、実務が始まる6月ごろに不調が出ることもあり、「6月病」と呼ばれます。厚生労働省の委託事業である新潟雇用労働相談センターのコラムでも、新入社員は6月ごろに症状が出やすいと紹介されています。10月の人事異動のあとにも同じような不調は起こるため、5月病対策は環境が変わる時期全般の備えとして使えます。
5月病になりやすい社員と、その背景
5月病は「新入社員の病気」と思われがちですが、実際には、環境が大きく変わった人なら誰にでも起こりえます。社員の立場ごとに、背景を見ていきます。
新入社員:学生から社会人への大きな変化
新入社員は、生活リズム、人間関係、求められる役割が一度に変わります。こころの耳も、学生から社会人になることを大きな環境の変化としています。背景には次のようなものがあります。
- 入社前に思い描いていた仕事と、実際の業務とのギャップ
- 朝早く起きて満員電車で通勤するなど、生活リズムの急な変化
- 上司や先輩との関係のつくり方、敬語や報告の仕方への緊張
- 研修中は同期がいたが、配属後に一人になる孤独感
異動者・中途入社者:経験があるぶん頼りにくい
異動者や中途入社者は、仕事の経験があるぶん「できて当たり前」と見られがちです。本人は「今さら聞けない」と抱え込み、周りも手助けの必要に気づきにくくなります。転勤など生活の変化が重なることもあります。
昇進者:喜ばしい変化もストレスになる
4月に管理職になった人も、5月病が起きやすい立場です。こころの耳の若年労働者向けのページでは、昇進や昇格による責任の増加や、仕事の質が高まることへの不安から生じる「昇進うつ病」という呼び方が紹介されています。新任の管理職は部下を気にかける側でもあるため、自分の不調を後回しにしがちです。
5月病になりやすい人の傾向
一般に、真面目で責任感が強い人、完璧を求める人、人に頼るのが苦手な人は、無理を重ねやすいといわれます。ただし性格で決めつけず、仕事量、相談相手の有無、勤怠の変化といった職場で確かめられる事実を見ましょう。
数字で見る、働く人のストレスと相談相手
厚生労働省の「令和7年労働安全衛生調査(実態調査)」では、仕事や職業生活に関して強い不安やストレスを感じている労働者は67.5%でした。その内容では「仕事の量」と「仕事の失敗、責任の発生等」がともに39.5%で、新しい仕事を覚える時期の負担と重なります。
ストレスを相談できる相手は、家族・友人が74.8%、上司が63.8%で、上司は身近な相談相手の一つです。また、メンタルヘルス不調で連続1か月以上休業または退職した労働者がいた事業所は13.5%ありました。
5月病対策は会社の仕事?企業が取り組む理由
5月病を「本人の気持ちの問題」として放っておくと、会社にも影響が出ます。
厚生労働省の「労働者の心の健康の保持増進のための指針」は、会社が全ての労働者にセルフケアの教育研修や情報提供を行うこと、管理監督者にラインによるケアの教育研修を行うこと、相談体制を整えることを求めています。こころの耳の若年労働者向けのページでは、指針のこの部分を引き、入社や異動のようにストレスがかかりやすい時期のセルフケア研修をすすめています。
入社直後の休職や退職は、採用や育成にかけた費用の面でも大きな損失です。メンタルヘルス対策の全体像は職場のメンタルヘルス対策と4つのケアの解説にまとめ、この記事では5月病の時期に絞った手順を見ていきます。
【4月中】5月病対策チェックリスト:受け入れの時期にやること
5月病対策は、連休明けではなく4月の受け入れから始まっています。人事・総務、上司、本人に伝えることの3つに分けて確認しましょう。
人事・総務がやること
- 新入社員・異動者・中途入社者・新任管理職の一覧をつくり、受け入れ部署と上司を確認した
- 受け入れ部署ごとに、先輩役(相談役)を一人決めた
- 社内の相談窓口と、社外・公的な相談先の一覧をつくった
- 入社時研修に、ストレスのサイン、生活リズムの整え方、相談先を伝える時間を入れた
- 勤怠の変化(遅刻・欠勤・急な休み)を上司と共有するルールを決めた
- 新任管理職に、部下の変化への気づき方とつなぎ方を伝える時間をとった
- 試用期間中や入社間もない社員が体調を崩したときの扱い(休み方、休職制度の対象かどうか)を就業規則で確かめた
上司・受け入れ部署がやること
- 最初の1か月の仕事の内容と、期待していることを具体的に伝えた
- 「わからないことは、いつ、誰に聞けばよいか」をはっきり伝えた
- 週に1回、10〜15分でよいので1対1で話す時間を予定に入れた
- 仕事の量が多すぎないか、特定の先輩に指導が偏っていないかを確かめた
- 昼食や雑談など、仕事以外で話せるきっかけをつくった
- 本人の4月の様子(表情、出社時刻、話し方)を、ふだんの姿として覚えておいた
1対1の時間で何を聞けばよいか迷う上司には、1on1で話すことと質問の例が参考になります。
新入社員・異動者に伝えておくこと
- 新しい環境で疲れやすいのは自然なことで、弱さではないこと
- 眠れない、食欲がない、朝起きられないなどは、心と体の疲れのサインであること
- 調子が悪いときは、上司・先輩・人事のどこに相談してもよいこと
- 社内に言いにくいことは、社外や公的な窓口にも相談できること
- 相談したことで評価が下がったり、不利益を受けたりしないこと
こころの耳には、新入社員の方のためのセルフケア基礎知識という特設ページがあり、新入社員に配れるリーフレット(PDF)も用意されています。入社時研修の配布物に使えます。
【連休前】5月病対策チェックリスト:休みに入る前にやること
ゴールデンウィークの前は、休み明けにつまずかないための段取りを整える時期です。連休前の最後の週に、次の点を確かめましょう。
- 連休前に一度、上司と1対1で話し、4月を振り返る時間をとった
- 4月にできたことを具体的に伝え、ねぎらった
- 連休明け初日の予定(何時に出社し、何から始めるか)を伝えた
- 連休明けの最初の週に、重い締め切りや大きな初仕事を入れていない
- 休み中に仕事の連絡をしないこと、休み明けの不安があれば初日に話してよいことを伝えた
- 連休中も、生活リズムを大きく崩さないほうが休み明けが楽になることを伝えた
- 上司や人事が、連休明けの1週目に部下と話せる時間を確保した
振り返りで「ついていけない」「眠れていない」といった言葉が出たら、休みに入る前に人事と共有しておきます。
【連休明け】5月病対策チェックリスト:最初の2週間にやること
5月病の不調が表に出やすいのは、連休明けの1〜2週間です。この時期は「気づく」「声をかける」「つなぐ」を早く回すことに集中します。
連休明け初日〜3日目
- 朝のあいさつのとき、表情や声の調子をふだんの様子と比べた
- 初日は仕事を詰め込まず、連休前の続きから無理なく再開できるようにした
- 連休明けの1週目のうちに、短くてよいので1対1で話した
- 連絡なしの遅刻や欠勤があったときは、その日のうちに上司から連絡した
1〜2週間目
- 遅刻、欠勤、急な休みの回数を、4月と比べて確かめた
- 休み明けの月曜日に体調不良の連絡が続いていないかを確かめた
- ミスの増加や、仕事のペースの低下が続いていないかを見た
- 気になる様子が続く社員について、上司と人事で情報を共有した
- 先輩役から見た様子も、本人の了解の範囲で聞いた
- 変化が続く社員には、社内外の相談先を改めて案内した
気づいたら、まず事実をメモする
気になる変化に気づいたら、「5月○日から3回遅刻」「会議で発言がなくなった」のように、日付と仕事の上の事実をメモしておきます。病名を推測せず、仕事に支障が出ているかで見ると、声をかけるときも人事や専門家につなぐときも、状況を正確に伝えられます。部下の不調のサインを勤怠・仕事ぶり・言動に分けて確かめたいときは、部下の様子がおかしいときのサインと声かけ例文のチェックリストも使えます。
5月病の社員への上司の声かけ例
気づいたあとの最初の一言で、部下が本音を話せるかどうかが変わります。5月病の時期に使いやすい声かけの例と、避けたい言葉をまとめました。
場面別の声かけ例
周りに人がいない場所と、急ぎの仕事がない時間を選び、心配していることを先に伝えます。解決策を出す前に、最後まで話を聴きましょう。
最初に声をかけるとき
- 「連休明けでばたばたしているけど、少し話せる?」
- 「入って1か月たったね。最近どう?」
気づいた事実を伝えるとき
- 「ここ1週間、朝つらそうに見えるけど、体調はどう?」
- 「最近ちょっと元気がないように見えて、気になっていたんだ」
話を聴くとき
- 「どんなところが大変?」
- 「話してくれてありがとう。それはしんどかったね」
相談先をすすめるとき
- 「一人で抱えないでほしいから、専門の人にも一度話してみない?」
- 「会社とは別の相談窓口もあるよ。気軽に使っていいからね」
避けたい言葉
- 「それは5月病だね」「甘えじゃない?」:決めつけや否定は、相談の扉を閉じてしまう
- 「連休で十分休んだでしょう」:休んでも回復しない疲れがあることを否定してしまう
- 「みんな通る道だから」「最初はそんなもの」:励ましのつもりでも、本人のつらさを小さく扱うことになる
- 「病院に行ったほうがいい」だけを繰り返す:受診をすすめるときは、心配している理由と相談先をセットで伝える
上司は病気かどうかを判断する必要はありません。役割は、気づいて、聴いて、人事や専門家につなぐことです。
休みがちな社員・5月病で休む社員への会社の対応
連休明けに休みがちな社員が出たとき、会社はどう動けばよいでしょうか。人事・総務が押さえておきたい対応を整理します。
連絡の窓口と頻度を決める
休みが続く社員への連絡は、窓口を上司か人事のどちらか一人に決めます。何人もが別々に連絡すると、本人の負担になります。連絡では出社を急かさず、体調を気づかい、次の連絡の取り方を確認するにとどめます。まったく連絡が取れないときは、緊急連絡先への連絡も考えます。
新入社員はまだ年次有給休暇がないことが多い
労働基準法第39条では、年次有給休暇は、雇い入れの日から6か月間継続して勤務し、全労働日の8割以上出勤した労働者に与えるものとされています。そのため、4月に入社した新入社員は、会社が入社時に前倒しで付与していなければ、5月の時点で有給休暇がないことが多く、体調不良の休みは欠勤扱いになります。
欠勤を心配して無理に出社を続ける新入社員もいるため、体調不良のときの休み方を就業規則で確かめ、本人に伝えておきましょう。欠勤・休職・休業の違いと会社の対応は、休職と欠勤の違いと会社の対応で解説しています。
受診をすすめるときの伝え方
不調が続き、仕事や生活に支障が出ているときは、専門家への相談や医療機関の受診をすすめます。心の不調で受診する場合は、精神科や心療内科が主な診療科になります。
受診をすすめるときは、「病気だから」ではなく、「最近の様子が続いていて心配だから、一度専門の人に話を聞いてもらってほしい」と、心配している理由を伝えます。受診するかどうかは本人が決めることです。本人の同意なく、健康の情報を家族や他の社員に伝えないことも徹底します。
休職が必要になったとき
医師から休養が必要と言われた場合は、就業規則の休職の規定にそって手続きを進めます。試用期間中や勤続の短い社員を休職制度の対象外としている会社もあるため、規定を確かめてから本人に説明します。給与が出ない期間は健康保険の傷病手当金の対象になる場合があるので、加入先の健康保険に条件を確かめて案内しましょう。
「辞めたい」と言われたとき
5月病の時期には、「この仕事は向いていない」「辞めたい」という言葉が出ることもあります。調子を崩しているときは、大きな決断を急がないほうがよい場合があります。退職の意思を否定したり、強く引き止めたりせず、「今の体調で決めなくてもいいよ。まずは少し休んで、落ち着いたらもう一度話そう」と、話し合いの時間をとることを提案します。
ここまでで、会社がやることの流れは整理できます。ただ、新入社員や異動者には上司や人事に言いにくい悩みもあり、産業保健の担当者がいない会社が、その受け皿となる社外の相談先を自前で用意するのは簡単ではありません。社外の相談先を検討する材料として、サービス資料をご用意しています。
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5月病の相談先:社内・社外・公的窓口
5月病の不調は、上司だけで抱えないことが大切です。社員が使える相談先と、会社が相談できる窓口を一覧にして、4月のうちに共有しておきましょう。
社内の相談窓口
まずは、人事・総務の担当者や衛生推進者など、社内で相談を受ける人と連絡方法を決めて周知します。ただ、入社したばかりの社員は、誰にどこまで話してよいかわからず、評価に響くことも心配して、窓口を使わないことがよくあります。社内の窓口が使われない理由と改善策は、社内相談窓口が使われない理由と改善策で整理しています。
社員に案内できる公的な相談窓口
- 働く人の「こころの耳電話相談」:0120-565-455(平日17時〜22時、土日10時〜16時。祝日・年末年始を除く)。働く人やその家族、企業の人事労務担当者が対象
- 働く人の「こころの耳SNS相談」「こころの耳メール相談」:電話が苦手な人も相談しやすい
- 医療機関:精神科・心療内科。こころの耳には全国の医療機関を探せるページもある
受付時間などは変わることがあるため、働く人の「こころの耳電話相談」の公式ページで最新の情報を確かめてから案内してください。「死にたい」「消えたい」といった言葉が出たときや、命に危険が迫っていると感じたときは、上司や人事だけで抱えず、医療機関や公的な窓口にすぐつなぎ、緊急のときは119番に連絡します。
会社が相談できる公的な窓口
- 地域産業保健センター:従業員50人未満の事業場は、医師による健康相談などを無料で利用できる
- 産業保健総合支援センター:メンタルヘルス対策の研修や、専門家による相談を行っている
- こころの耳電話相談:人事労務担当者も、社員への対応について相談できる
5月病を毎年くり返さないための仕組み
5月病対策は毎年同じ時期に必要になるため、担当者が替わっても続くよう年間の流れに組み込みましょう。
- 3月までに、受け入れ部署・先輩役・入社時研修の内容を決める
- 4月の安全衛生委員会や衛生委員会、朝礼などで、新入社員・異動者の受け入れと5月病対策を話題にする
- 連休前と連休明けの1対1の面談を、上司の年間予定に入れておく
- 6月ごろに、新入社員・異動者の勤怠と面談の様子を振り返って記録する
- 10月の人事異動や中途入社のときにも、同じチェックリストを使う
衛生委員会の月ごとの議題の例は、安全衛生委員会のネタ12か月分で紹介しています。自社の体制のどこに抜けがあるかを確かめたいときは、メンタルヘルス対策の無料チェックツールも使えます。
ココロチェックで、5月病の「気づき」と「相談先」を用意する
5月病対策の中心は、受け入れの段取りと上司の気づきです。ただ、産業保健の担当者がいない会社では、どの部署で新人や異動者の負担が大きいかが見えにくく、上司や人事に言いにくい悩みの受け皿もないことが課題として残りがちです。
ココロチェックは、産業保健の担当者がいない会社のための、法人向けメンタルヘルスサービスです。組織の状態を「測る」ところから、社員が専門家に相談して「癒す」ところまでを、一つのサービスで支えます。
- 組織の状態を測る:設問に答えるだけで、組織の状態と部署ごとの傾向がわかる組織診断を無料で用意しています。新人や異動者を受け入れる部署のうち、どこを重点的に見守るかを考える材料になります
- 社員の相談先になる:公認心理師・臨床心理士などの専門家に、オンラインで1回30分から相談できます。連休明けに不調を感じた社員を、上司が案内できる社外の相談先になります
- 人事に個人の情報は渡さない:会社が見られるのは組織単位の傾向だけで、誰が相談したかは本人の同意なく伝わりません。入社したばかりで評価が気になる社員も相談しやすくなります
受け入れ部署の状態がわかり、社外の相談先が用意されていれば、5月病の兆しに気づいたときに「どうしよう」で止まらずに動けます。まずは無料の組織診断で、どの部署から手を打つかを確かめてみませんか。
5月病に備えて、受け入れ部署の今を知る
設問に答えるだけで、組織の状態と部署ごとの傾向がわかる無料の組織診断です。新人や異動者の見守りの優先順位づけに使えます。
5月病対策のよくある質問
5月病対策について、人事・総務のご担当者からよく寄せられる質問にお答えします。
Q. 5月病は甘えですか?
甘えと決めつけるのは避けましょう。5月病は病名ではありませんが、環境の変化による不調で、長引くと適応障害やうつ病などと診断される場合もあります。会社が見るべきなのは気持ちの強さではなく、仕事に支障が出ているかどうかです。
Q. 5月病は何科を受診すればいいですか?
心の不調で受診する場合は、精神科や心療内科が主な診療科です。受診をすすめるときは心配している理由を伝え、受診するかどうかは本人に決めてもらいます。先にこころの耳の電話相談などを案内する方法もあります。
Q. 5月病で休職はできますか?
医師から休養が必要と判断された場合は、就業規則の休職の規定にそって休職することがあります。対象や期間は会社ごとに違うため、まず就業規則を確かめ、本人に休み方の選択肢を説明しましょう。
Q. 5月病と6月病の違いは何ですか?
どちらも病名ではなく、不調が出やすい時期による呼び分けです。5月病は連休明けに、6月病は配属されて実務が始まる6月ごろに目立つことが多いとされます。対策の考え方は同じです。
Q. 5月病は新入社員以外もなりますか?
なります。異動者、中途入社者、昇進して管理職になった人、後輩の指導役になった2年目の社員など、環境が大きく変わった人なら誰にでも起こりえます。異動者や昇進者は手助けが届きにくいため、新入社員と同じく見守りの対象に入れましょう。
Q. 5月病はいつまで続きますか?
人によって違い、環境に慣れて落ち着く人が多い一方、長引くこともあります。期間で区切るより、勤怠や仕事ぶりの変化が続いているかを目安に、早めに声をかけて相談先につなぎましょう。
まとめ:5月病対策は4月の受け入れから、時期を決めて動く
5月病(五月病)対策について、要点を振り返ります。
- 5月病は医学的な病名ではないが、環境の変化による不調で、新入社員だけでなく異動者・中途入社者・昇進者にも起こる
- 5月病対策は、4月中に相談しやすい受け入れの形をつくり、連休前に休み明けの段取りを決め、連休明けの2週間に「いつもと違う」に気づいてつなぐ、の3段階で進める
- 上司は病名を判断せず、事実を伝えて話を聴き、人事や社内外の相談先につなぐ。休みがちな社員には連絡の窓口を一つにし、有給休暇や休職の扱いを就業規則で確かめる
5月病は、毎年同じ時期にやってくるからこそ、会社の段取りで備えられる不調です。チェックリストを年間の予定に組み込み、新しく仲間になった人が安心して相談できる職場をつくっていきましょう。
次の4月に向けて、組織の今を知る
無料の組織診断で、組織の状態と部署ごとの傾向がわかります。受け入れ部署の負担を確かめ、5月病対策の準備に役立ててください。
